9:00 - 18:00
日曜・祝祭日
2020年03月08日
不動産売却の知識とノウハウ

不動産一括査定サイトのデメリットを考察

複数の会社に、一度の手間で査定依頼をすることができる不動産一括査定サービスですが、ユーザーから不満の声も多いようです。

ここでは、一括査定サイトのデメリットを考察した結果と見解を解説していきます。

不動産一括査定サイトとは

インターネット上の不動産査定サイトのことで、一度の手間で登録されている複数の業者に査定を依頼することができるサービスを言います。

その数は50とも60ともいわれており、多くのサイトが存在しています。


不動産業者は売却物件獲得のために、一括査定サイトの運営会社に業者登録し利用料を支払い、その費用で運営がまかなわれています。

なお、査定申込みを利用されるお客様は、無料でこのサービスが利用できます。

不動産一括査定サイトが生まれた背景

世間には不動産売却に限らず、引越し、解体工事、塗装工事など、最近とみに一括査定サイトが増えています。

消費者やユーザーからすると、「選ぶべき良い会社を知らない」ので、一括査定サイトは便利な一面があるでしょう。
 

しかしながら、当社の取引先で、まったく営業マンを置かず、広告宣伝も打たずに順調に受注を獲得している塗装屋さんや工務店さんがあります。

これらの会社は、納得価格で良いサービスを提供するので、お客様は満足し口コミや紹介で広がっていくのです。
 

ただ、世の中はこのように恵まれた会社ばかりではありません。

いずれにせよ集客に困っている会社にとっては、一括査定サイトは救世主とばかりに利用が増えていきました。

不動産一括サイトのデメリット

①すべての業者が登録しているわけではない

査定対象となる不動産が所在する地域におけるすべての不動産会社、一括査定サイトに登録しているわけではありません。

査定を出せるのは、そのサイトに登録している業者に限定されます。


もしも、あなたが査定サイトに登録している業者の中からいずれかを選ぶことを考えている場合、それは「良い不動産会社を選ぶこと」と同じ意味ではないことを認識しておきましょう。

 

②査定利用者と不動産会社の目的がかみ合わない

査定の依頼主の多くは、今すぐに売却したいというより、まずは査定額を知りたいという動機です。

対して、不動産業者は一括査定サイトから売却案件を受託するために経費などがすでに掛かっているため、他社に負けないよう査定→媒介受託にむけて、電話やメールによる必死の営業攻勢をかけます。

ここに、利用者のストレスが生じるわけです。

③査定利用者と査定サイト運営側の思惑がかみ合わない

前述のように利用者は、「とりあえず査定額を知りたい」が一番です。

 
さて、査定運営サイトの顧客は利用者ではなく、不動産業者です。

一括査定サイト運営会社は不動産業者の登録数や利用料によって成り立っており、利用者ができるかぎり複数の業者に、簡易査定ではなく訪問査定の依頼をしてくれるよう願っています。

「お宅の一括査定サイトは、効果が見込めない」という理由で不動産業者が離れていってしまっては困るのです。
 

思惑のズレが煩わしくならないことを祈ります。

④ インターネット上で、不動産一括査定サイトの評価やメリット・デメリットを論じる立場の人たちの問題

検索上位に来ている「不動産一括査定サイト」を紹介する記事やメリット・デメリットを書いている記事の大部分はアフィリエイターが運営するサイトです。


アフィリエイト(成果報酬型)広告を自分のサイトやブログで紹介し、顧客の誘導に成功させ、そこから商品の購入やサービスの利用があったときに広告主より成功報酬を得ることを生業としている人たちです。


アフィリエイターが記事の中でデメリットと称するものはオブラートに包んだぼんやりとしたものになっています。また、先程までデメリットを書いていたかと思えば、いつのまにか一括査定に申し込むように誘導しています。

 

「デメリットがあるから、慎重に判断しましょう」と読者に呼びかけるのが自然かと思いますが、「それなのに一括査定サイトに誘導しちゃうんだ!?」って感じです。



何がなんでも広告に誘導しようとする邪念が働いているので、信ぴょう性や公正公平という観点では疑問符が残るということです。

結論

まとめると、このような方には不動産査定一括サイトの利用をおすすめしません。

 
①   営業攻勢がかかって来るのはイヤだ
②   断るのも苦手だ
③   自分のペースでじっくり決めたい派だ
 

実際に不動産の売却を計画されていたとして、一括査定サイトでいずれかの業者に決める場合、1社以外は自分で相手に断らなければなりません。

仮に10社の不動産会社から連絡が来たら、9社を断る計算になります。
考えるだけでストレスです。


これらが、不動産一括査定サイトを私がおすすめしない理由です。

 

不動産査定の関連記事

家を高く売る、つまり相場以上の金額で売るには、買い手に金額相応の価値があることを納得してもらうことが必要です。
それには、売却対象の不動産が持つポテンシャルを最大限に引き出し、できるかぎり伸ばすといった「物件の価値を向上させるパフォーマンス」をなくして、高値売却は実現に至りません。
業界歴25年の宅建士かつ不動産広告のスペシャリストが、家を高く売る方法としての7つの戦略を、実例に基づき解説していきます。
家を高く売る方法7つの戦略ガイド【実例解説付】
家を高く売る、つまり相場以上の金額で売るには、買い手に金額相応の価値があることを納得してもらうことが必要です。 それには、売却対象の不動産が持つポテンシャルを最大限に引き出し、できるかぎり伸ばすといった「物件の価値を向上させるパフォーマンス」をなくして、高値売却は実現に至りません。 業界歴25年の宅建士かつ不動産広告のスペシャリストが、家を高く売る方法としての7つの戦略を、実例に基づき解説していきます。
この記事を書いた人
藤原 滋己 フジワラ シゲキ
藤原 滋己
函館ラ・サール卒。商船系データ通信会社から建築・不動産産業界へ転身。宅地建物取引士+二級建築施工管理技士。ハウスメーカー勤務時代に、木造住宅の工事監督のちに住宅・アパート・店舗・寺院など様々な建築物の営業を経験しました。建築不動産の営業歴は通算25年。 安心かつ安全な不動産取引のために、これまで培ってきた知識や経験・ノウハウを、お客様へのサービスのために全力で提供します。遠慮なく何でもご相談ください。きっとお役に立ちます。
arrow_upward