9:00 - 18:00
日曜・祝祭日
2017年07月08日
ブログ

初めて、中古住宅のホームインスペクションを受けてみました!

宅地建物取引業法が改正され、平成30年4月1日から施行される「専門家による建物状況調査(インスペクション)」。具体的には、宅建業者が中古住宅の売買を行なう際に、

①建物状況調査を実施しているかどうか
②実施している場合における建物状況調査の結果の概要
③設計図書等の建築・維持保全の状況に関する保存の状況

を重要事項説明の対象として説明することが義務付けられたわけです。

宅建業者としても、また個人的にも動向が気になっていた「ホームインスペクション」を、今回は初めての体験でしたが、実際に当社売主物件において受けてみました。

さて、中古住宅のインスペクションとは?

住宅に精通した有資格者(おもに一級建築士、既存住宅現況検査技術者など)が客観的・中立な立場で、かつ専門家の見地から、住宅の劣化状況や不具合の有無について公正に調査・診断を行なうことです。

住宅の購入前や売り出し前に調査・診断を行なうことで、建物のコンディションを把握し、安心して取引を行なうことができ、診断結果は将来的な維持管理のための記録としても利用できます。

利用者にとってのインスペクションのメリットを具体的に考えてみよう。

売り主、または買い主のそれぞれの立場においてメリットをまとめてみましょう。

■売り主が依頼する場合

  • 売りたい住宅について詳細なチェックを受けることで、建物の現在状況(状態)を正しく把握できる
  • 引渡し後の買い主とのトラブルや不慮の出費を未然に防ぐことができる。
  • 買主の不安が軽減され、売却しやすくなる。
  • 診断で見つかった不具合を補修してから売ることで、売却後の安心につながる。

 

■買い主が依頼する場合

  • 専門家がチェックすることで、購入予定の住宅への安心感が増す。
  • 不具合の住宅を購入するリスクが低減される。
  • 修繕の必要な箇所が分かるので、購入後の適切なメンテナンスの見通しが立てられる。
  • 診断結果(報告書)は資産価値を保つための記録として残る。

 

中古住宅インスペクションの具体的な実施内容は?

それぞれの部位ごとに検査員がチェックする対象は次のとおりです。

■屋外部分

  • 基礎:ひび割れ、著しい欠損、鉄筋の露出、蟻道
  • 外壁:腐朽、錆、ひび割れ、チョーキング、シーリングのひび割れ・破断・硬化
  • 屋根:錆、腐蝕、ダクトやルーフドレインの状態、軒天の腐朽、雨漏り

 

■屋内部分

  • 内壁・天井:腐朽、ひび割れ、著しい欠損・浮き・剥がれ
  • 床:傾斜、沈み、腐朽、ひび割れ、著しい欠損・浮き・剥がれ
  • 内壁や柱の傾斜

 

■床下部分(点検口からの目視)

  • 土台および床組みの腐朽、ひび割れ、蟻道、漏水、接合部・金物の状態

 

■小屋裏部分(点検口からの目視)

  • 小屋組みの腐朽、ひび割れ、雨漏り、接合部・金物の状態

 

■建具

  • 玄関ドア・外部サッシ:隙間、開閉不良、ガラスの状態・破損
  • 網戸の状態
  • 内部建具:隙間、開閉不良、ガラスの状態・破損

 

■住宅設備機器

  • 給排水・給湯・排水の器具や配管の破損
  • 衛星機器や設備機器の汚損や破損

 

対象となるこれらの部位を「現況検査チェックシート」をもとに、細かく調査・診断を実施していました。所要時間は3時間程度でしょうか。小屋裏を点検するときは断熱材まみれになったりと、専門家の方には頭が下がりますね。

 

 

当事者ではなく、中立の立場にいる第三者が客観的に検査することで得られる安心感は大きい。

私も会社員時代は木造住宅の施工管理を経験しており、調査や点検に対しては徹底的に細かく実施しているという自負はありますが、専門家に診断してもらえたことでダブルチェック機能を持たせることが出来たことは実に意義が大きかったと感じています。

そしてまた、買い主の立場で考えると、やはり第三者である一級建築士にシビアに、かつ正直に診てもらうことが最も大きな安心感が得られることも感じ取りました。

ホームインスペクションを受けることは初体験でしたが、中古住宅の流通促進という意味では重要なプロセスだと認識しました。

不動産を取得するということは、世間一般言われるように、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。今日のブログで、多少なりともインスペクションのことを知っていただき、中古住宅をご売却、ご購入する際の知識として、ご参考にしていただけたら幸いです。
 

 

この記事を書いた人
藤原 滋己 フジワラ シゲキ
藤原 滋己
ハウスメーカー勤務時代に、木造住宅の工事監督のちに住宅・アパート・店舗・寺院など様々な建築物の営業を経験しました。建築不動産の営業歴は通算22年。 安心かつ安全な不動産取引のために、これまで培ってきた知識や経験・ノウハウを、お客様へのサービスのために全力で提供します。遠慮なく何でもご相談ください。きっとお役に立ちます。
store

会社概要

有限会社ファインエステート
arrow_upward