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2018年12月14日
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不動産の購入申込み時に支払った申込金は返金されるの?

不動産業者に中古住宅を何件か案内してもらって気に入った物件に購入申込をいれたお客様が、後日その申込みをキャンセルした際に、支払い済みの申込金は戻ってくるのでしょうか。

契約締結前に授受される金銭の性格について

宅地建物取引業法では契約が成立する前に授受された申込金等の金銭は、名目の如何を問わず「預り金」として取り扱います。そして、購入の申込者から申込の撤回があったときに、預り金を受領した宅建業者が預り金の返金を拒むことを禁止しています。預り金は、いかなる理由があっても、一旦返還すべきものとされています。

 

また、仮に契約が成立したとしても、申込金がその契約の成立と同時に手付金に自動的に振り返られることは、売主や買主といった当事者の合意が無い限りありません。申込金は契約が成立しても申込金であり、契約が成立すると申込金の役目は終わり、あらためて手付金が授受されることになります。

よって、「いかなる理由があっても一旦返還されるべきもの」というのは、契約が成立する場合でも、「いかなる理由があっても申込金等は一旦返還すべきもの」であるという意味になります。

申込金を返還しない特約はNG

例えば、宅建業者が作成した購入申込書に「申込金は返還しない」と記載されていたとしても、これを理由に返還を拒むことはできません。こういう特約を付した書面を交付したこと自体が不適切なわけです。

宅建業者は、申込金を預かるときは預り証に「申込みの撤回があった場合は、申込金を全額返還いたします」などと記載して、返金することを明らかにしておきましょう。また、お客様の立場からしても、申込金 → 預り金 → 一旦返還されるべきもの と理解しておきましょう。

なお、不動産買付証明書を提出した後のキャンセルについては、こちらの記事でも解説しています。

この記事を書いた人
藤原 滋己 フジワラ シゲキ
藤原 滋己
ハウスメーカー勤務時代に、木造住宅の工事監督のちに住宅・アパート・店舗・寺院など様々な建築物の営業を経験しました。建築不動産の営業歴は通算22年。 安心かつ安全な不動産取引のために、これまで培ってきた知識や経験・ノウハウを、お客様へのサービスのために全力で提供します。遠慮なく何でもご相談ください。きっとお役に立ちます。
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